相手を信用するから成り立つルール

交通法規

最近は以前よりも交通法規が守られていると実感し、横断歩道でも車両が止まって待ってくれることが増えました。それでもまだ信号機が青で歩行者が横断しようとしていてもそのまま通り過ぎようとする車両もいます。

でも、信号が青だから車両は止まってくれるはず(べき)だというのは危険な考え方だと思います。確かにルールですから、そうあるべきです。でもそれは相手を完全に信用していることになります。

他人を信用して自分の安全を委ねるのは危険です。自分が自動車を運転していても同様。信号は守られるであろうという他人への信用を前提に自動車を運転できるのですが、それでもそうでない人もいるという前提で行動すべきです。

事故に遭った時の対策(保険等)を考えるのも大事ですが、まず、事故に遭う危険をできるだけ回避することが重要です。

私の好きな漫画ゴルゴ13では、ご承知のとおり、いくつかのリスク管理があります。例えば、相手に利き腕を預けることになる握手はしない。背後から襲われないように壁に寄りかかって立つ。など

税務申告

相手(納税者)の信用で成り立っているといえば、税務申告もそうでしょう。個人の所得税で事業(商売)をやっている人の申告でも収支内訳書(損益計算書)や貸借対照表を提出します。

この際、それを記載するもとになった書類(領収書や売掛帳など)は提出する必要がありません。もし、税務署から調査が来れば見せなければなりませんが、調査が来る確率はかなり低いです。

もちろん、私が関与しているお客様はそんなことはなく、まじめに申告しているのですが、実際、適当に、悪く言えば数字をごまかして申告している人も多々いるのではないかと思います。

事業をしている人だけでなく、一般個人でも例えば、医療費控除。現在は様式にちゃんと記載(入力)し、電子申告すれば領収書を添付する必要はありません。後で医療費控除の領収書を確認されたということも聞いたことがないですし。。。

ですから、税務署としても納税者がルールを守っている(信用して)を前提に
世の中が回っているということですね。でも以前ここで書いたように、
「いつかはつかまる」、「因果応報」です。

ルール違反したら

信用を前提として成り立つルールですが、破られること、守らない人が出てくるのは当然あります。この場合、なにもしなければルールの意味がなくなりますから、なんらかの対応が取られます。

まず、第一に公の機関から処罰されます。交通違反なら、罰金、懲役、免許取り消しなど。税務調査なら加算税、起訴まであり得ます。でも日本の場合は私的な処罰(リンチ)も強いですね。同質性が重んじられ、同調圧力が強いです。

 

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