ファンとお客様のため
私は普段、若干ニュースを見る程度で他にはほとんどテレビを見ないのですが、ついつい見てしまうものが懐かしの歌手(主にアイドル)の歌をランキングで流す番組です。
先日もその時代の自分の環境を思い出しながら見ていたのですが、ふとあることに気づいたのです。すごいアイドルは本当に寝る間もなく、自分がなにをやっているかわからないまま番組をはしごして、機械のように歌いまくっていたようです。
ですので、ふと振り返って、途中で「普通の女の子(おばさん)に戻りたい」とか言って人気があるまま引退していく人もいるのではないでしょうか。しかし、そのような状況にありながら、耐えて続けていく人もいます。
そのような人のやめられない心中は、まさに「ファンのため」ではないでしょうか。親衛隊のように、自分を生きがいとしてくれる人々がいる限り、自分がつらいといって逃げれない?と思っているのでしょう。
これで思い出したのは、ブラック事務所時代の経験です。
誰が得をしているのか
以下の出版で少し書いているのですが、ブラック事務所でも同様の理屈です。平日は12時間以上勤務(残業手当はないので時給500円と同僚とよく話していました)、休日出勤は当たり前。2月は完全な休日はなかった。
本当に心身ともにボロボロなので逃げ出したいのですが、退職を言い出そうものなら、所長から「お客さんはどうするんだ」の旨の説得。追い詰められて余裕がないので「最終的には所長のお客さんだから所長が責任をとるべきなのは当然」。
こんな当たり前の思考にもならないのです。そういえば、お客さんを持って移動しようとした先輩が「誰のお客さんだよ!」と怒鳴られていたような。。ともかく、アイドルが辞めたいと言ったら、事務所の社長も同じことを言うんだろうなと。
・kindle出版 40歳過ぎで公務員を辞めて複業税理士・FP・取締役になれた話
結局自分自身で幸せをつかむ
結局、得をするのは、事務所の社長。お客様(ファン)のためという大義名分のもと、他人をこき使って利益を得ているに過ぎないのです。でもこれは本質的に悪いことではない。喜ぶ人もいるのですし、だからこそ儲かるのです。
問題は程度。使われる人にこのような感情を持たれるのが悪い(下手くそ)なのです。あくまでもバランスです。うまくオペレーションできるのがよい管理者(経営者・マネージャー)なのです。
そして、自分がいなくなっても誰か代わりが必ずでてくるのです。みんな自分の幸せは自分でつかむよう、動くしかないのではないでしょうか?