生命保険会社がラジオ体操の起源
先日の新聞記事でラジオ体操の起源はアメリカの保険会社であることを知りました。日本ではかんぽ生命の前身が制定した体操をラジオ放送で流したのが始まりらしいです。
この記事を読んで、当たり前といえば当たり前のことに気づきました。それは、ラジオ体操を普及させて健康増進を図る。そうすれば、保険事故(病気や早死)が減って保険会社の業績がアップするということです。
そういえば、最近は生命保険会社の外交員から「健康経営」という言葉を聞きます。経済産業省のホームページを抜粋しますと、『「健康経営」とは、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践することです。
企業理念に基づき、従業員等への健康投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待されます。』とあります。
利他自利
これこそが、利他自利なのではないでしょうか?私なりの解釈ですが、他者の利益を追求することが、自身の利益の獲得になるということです。一般的に仏教用語として使われるのは自利利他という言葉ですが、あえて順序を入替えました。
自利利他という言葉の解釈は様々なようですが、最大の税理士派閥集団の創始者が解釈をされております。最初は私もこの解釈に感銘を受けていたのですが、この精神を曲解(悪用)し、会計奴隷に洗脳されそうなつらい経験をしたため、あえて順序を入替え、自分なりの解釈をしております。
先生の本質
他者の利益を追求することによって、自分の利益となる。自身の税理士業で考えてみますと、①事実を正確に記録する(会計帳簿の作成)②記録(Do)した事実に基づき、現状を正確に把握する。③問題点等を検証(Check)し、対策を検討(Plan)し、実行(Action)する。
順序は違いますが、これこそがよく言われるPDCAサイクルといわれるものです。私は自分が「先生」と呼ばれることを好むわけではありませんが、お客様とこのサイクルを繰り返し、軌道に乗った経営ができるようになれば、そう呼ばれても恥ずかしくないのではとも思ったりもします。
先生と呼ばれる代表的な職業、学校の教員はまさにその通り。成長して児童・生徒・学生が卒業していくからこその先生です。そうしますと、他の例えば、医師、弁護士、政治家(屋)などは先生と呼ぶに足りるか。
先生は相手が「卒業」していくのが一般的です。弁護士も事件が解決すれば、医師も完治すれば「卒業」なので、先生と呼んでもよいのかもしれません。だとすると、税理士も顧客自身で完結(記帳、作成、申告)できれば「卒業」。新入生も受け入れ続けなければならないのです。