IT・AIが進歩したら税理士は不要か

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AIが得意な仕事

2013年のイギリス・オックスフォード大学の研究で、AIにより自動化し、なくなりやすい仕事、自動化しにくく、なくなりにくい仕事が発表されました。

なくなり安い仕事として、事務員・店員・運転手・警備員などが挙げられています。キーワードは単純作業の繰り返しのように思えます。IT・AIは休まないし、データ処理能力も高くて計算が速く、入力内容が正しければ間違うことはありません。

楽になっている税務申告

私の仕事、経理、税務申告はどうでしょうか?ズバリあてはまるようです。
経理事務員、税務申告書代行者が記載されております。確かに、特に電子申告やクラウド会計が登場してからはそれが実感できます。

freeeのホームページ上の記事によりますと、「エストニアでは、個人向けの税理士は「絶滅した」ともいわれています。」の記載があります。

もっともエストニアはITの進化が世界でもトップクラスで、医療や教育、選挙など、生活に関する手続きの多くがインターネット上で完結。

さらに、税制度が簡素化されたことで、多くの人が簡単に手続きできるとのことです。

それでも多分必要な税理士

それでは、わが国でも税理士は必要なくなるのでしょうか?ここでのポイントは「税制度が簡素」ということです。

確かに、数字を入力すれば自動で計算してくれますし、申告もパソコンやスマホの送信をクリックすれば完了はできます。

ただ、やはり問題はそこに何の数字を入れればよいかがわかりにくいのです。いくらIT・AIといっても、人間の頭の中まではまだ読むことはできません。

何の数字を入れるかは自分で考えなければならないのです。もちろん、なんの数字をいれればよいか説明がありますが、語句が難解で、そもそもそれを読むのも煩わしいという方も多いと思います。

操作というよりも、自分で検索する(調べる)のが苦手な人にはやはりそれを代行するサービスをする人が必要です。税務署に聞けばよいかもしれませんが、そもそも税務署の人員には限りがありますので満足する対応がされるかはわかりません。

我々税理士は、知識を売り(その時もってなければ、検索によりそれを仕入れ)、時間と安心を買っていただく仕事なのだと思います。
ですから、税理士は絶滅することはないと思います。

ただし、単純作業を代行するだけではIT・AIに勝つことはありません。
様々な状況を聞いて、情報を集めて、その時点でどの選択肢を選ぶことがベストかアドバイスできる。そこが生き残りの条件と考えています。

確定申告の時期に入ってまいります。作業のみならず、検索も含めた、知識をご要望の方は、是非、料金表をご覧ください。

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