相続時精算課税

税理士

タクシー迎車(予約)代金

高齢の母親が病院に行くためにタクシーを使うことがあるのですが、今回は少し迷っている様子でした。どうやら最近はタクシーの台数が減っているせい?か
(私のところはまだまだ田舎でライドシェアの対象地域ではありません)、予約したほうがベターらしいのです。

ところが、その予約迎車料金が400円で、高くなったので躊躇しているようでした。私は400円で安心できるなら迷わず予約するように勧めました。400円で時間と安心が買えるなら安いという判断です。

前回も触れましたが、旅行などのキャンセル料も同様です。予約して有益な時間を確保するための経費として考え、まず条件に当てはまれば(受けるサービスに対して納得できる金額である)、日程が未定でも予約するように心掛けてます。

 

 

 

いろいろな手数料

ほかにもいろいろな手数料があると思います。思いつくままに挙げてみます。

①株式や投資信託の売買手数料
これらは必須です。自分単独で売買することはほぼ不可能でしょう。ただし、驚いたことに一部のインターネット系証券会社は国内株式の売買手数料を無料にしているところもあります。

②ギャンブル
これらも必須です。宝くじは55%、競馬など公営競技平均25%、パチンコパチスロなどは20%と言われています。恐ろしいのは宝くじですよね。例えば、くじを1000万円売ったら、450万円を勝った(当選)人で分け合うのです。

二人で丁半ばくちで500万づつ賭けたら、手数料がなければ勝者は1000万手に入り、500万円の儲けとなりますが、宝くじは勝って(当選して)も450万円しかもらえない。やるだけ損するということになります。

③保険
保険も手数料は必須です。インターネットで検索したところによると、保険の経費率は約20%のようです。パチンコ・パチスロと同程度であると考えると面白いと思います。保険は「不幸の宝くじ」ですから単純比較はできませんが。。。

 

 

 

贈与税と相続税

やや唐突ですが、我々税理士の申告書作成、提出報酬はどうでしょうか?
これも一種の手数料です。ですが、必須ではありません。自分でもできます。
ただ、結果は大きく違うこともあります。

昔、自分の身近で起きた例を簡潔にご紹介します。

自宅とその敷地しか財産がほぼない年老いた父親が自分が生きているうちに実の娘(養子とした娘の夫ではなく)にその自宅と土地を継がせたいと考えました。

税務署に相談に行ったところ、家と土地の評価額が1000万円なので、贈与税を払えばよいといわれ、177万円の贈与税を支払いました。もちろんその自宅は父親が住み続けますので177万円は手元の預貯金でまかないました。

もし、私が相談を受けていれば、相続時精算課税を利用し、贈与した時の税金は0とします。その後、父親が亡くなった時も財産の総額が基礎控除額を超えることはないことがわかっていましたので、相続税も0円。

この2件の贈与税、相続税の申告報酬を私がいただいたとしても、多分、10万円程度。177万円の税金を払うことに比べれば手数料を払って、税務署に行く必要もない方がはるかにメリットがあるのではないでしょうか?

手数料。その価値をよく考えてみたいものです。

 

 

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