併願にかかる経費
入試シーズンに突入しています。我が家の子どもたちも受験生として頑張っております。試験ですので不合格の可能性も当然あります。ということで、一般的にはいくつかの学校を受験する併願をします。
大学受験ともなると、この受験料もなかなかの金額となります
(1回15,000円~35,000円くらい)。今は我々の時代と違って、一つの大学学部学科で複数の受験方式が用意されております。
受験会場も地方に設定してくれる大学も増えておりますが、それでも遠方に行かなければならない場合もあります。余裕を持って前泊するとなると、交通費プラス宿泊費もかかります。
しかしながら、この多額の経費は我が子のこととはいえ、不思議ともったいないとは思いません。先にどこか一つでも合格して、心に余裕がもてると思えばよいですし、回数を重ねるごとに慣れて実力が発揮しやすくなる?かもしれません。
もしかしたらその問題がのちの受験で参考になるかもしれない。そう考えると、「保険」と考える以上のメリットがあると思います。行ける大学は一つしかないのに、一つでも合格すればある意味、「勝ち」です。
投資する銘柄いくつにするか?
投資で考えたらどうでしょうか?仮に株式投資で考えてみますと、いくつの銘柄に投資するでしょうか?これも入試と一緒で「併願」複数の銘柄に投資した方が良いと思います。
株式投資では、自分の経験則上、投資した銘柄すべてで「勝ち」を狙いにいきがちです。でもその必要はないというか、無理です。入試では一つ合格すればよいのですが、株式投資ではすべての銘柄の結果をトータルして勝てばよいのです。
そのためには、ある銘柄が思ったとおりに動かず、敗色濃厚となったら早く撤退(損切り)することが不可欠です。一校受かればよい→トータルで勝てばよいので負けは少なく、勝てる銘柄を伸ばすということです。
トーナメントとリーグ戦
そう考えると、トーナメントとリーグ戦の考え方の違いがわかります。
トーナメントは勝者はひとりですが、必ずでて、報酬も莫大です。
ただし、確率はかなり低くなります。
例えば、全国民が1万円を持って、誰かとじゃんけんをします。勝った人が負けた人から1万円をもらって、次の勝者(2万円持っている)とまたじゃんけん勝負します。勝った人は2万円を受け取り、4万円を持って次の勝者とじゃんけん勝負します。
これを最後の一人になるまで続けたらどうなるでしょうか?残った一人は莫大な賞金を手にすることになります。そして、一人ですが、勝者は必ず誕生します。
これが宝くじの理屈で、勝率は極めて低い、ハイリスクハイリターン(ほとんどすべての人がお金を失う)の勝負です。
リーグ戦だとしたら、どうでしょうか?1回の負けですべてを失うことはありません。最後は得失点差とか得点差の勝負になりますので、負ける時にいかにうまく負けるか、とれるときに点はとっておく。が重要となります。
事業や人生もリーグ戦の方がいいですよね(生き残る)。その考え方で皆さんにおつきあいしていきたいと思っています。