依頼の理由を徹底的に聞く
アマゾンプライムビデオで私の好きなゴルゴ13が宣伝されていました。40~50年位前のものですが、視聴し、改めて魅力を考えてみました。フィクションの世界とはいえ、仕事に取り組む姿勢として見習うべきものがあります。税理士業務にも当てはめてみたらおもしろいなと。
まず、ご存知ない方のためにゴルゴ13とはどんな人なのか。世界を股にかけるテロリスト。一匹オオカミの殺し屋です。何カ国語も操り、博識で博士並み。運動神経も抜群でオリンピック選手をも上回る。依頼主はCIA、MI6他各種の諜報機関や国家元首ダイレクトのことも。
依頼のアポイントはごく一部の限られた方法のみ。依頼の内容は背景も含め、細かく説明しないと受けない。ただし、感情的になって長すぎる話もだめ。もし依頼主がその内容に嘘をついたら殺されます。主義主張、思想は関係なし。
多分、依頼の内容、背景をしっかり聞かないと、ましてや嘘をつかれたら自分が仕事で下手を打つからです。このあたり、まさに税理士契約に通じるものがあります。
報酬は前金
報酬は全て前金、成功報酬を提示したらその場で話はなかったことになります。金額も超一流。銀行も世界一秘匿性が高い(最近は以前ほどではないようですが)スイスの銀行。「入金が確認され次第仕事にとりかかる」のです。このあたりは私の税理士業ではまねできていません。
ただし、高い金額でしか仕事を請け負わないわけではありません。依頼人に嘘がなく、気持ちが理解できれば一般的に価値がないものであっても、依頼人の気持ちが入った物であればそれを報酬として仕事を請けます。こちらも税理士業では現金のみなのでマネできません。
縁故ある人に頼まれて無償で仕事をして、お礼の品をいただくことはありますが。
依頼遂行のための金は惜しまない
依頼を受けた以上、依頼遂行のために必要な経費は惜しみません。特殊な銃などの武器はもちろんのこと、ターゲットを調査するための費用や泊まるホテル、借りるレンタカーのチップも多額でいつも感謝されています。仕事の性質上、少しのお金をケチって失敗するリスクを避けたいのでしょう。
スケールの大きい依頼となると、報酬以上の経費を使っているのではないかという場面も見受けられます。そこまではいかないとしても、依頼された仕事を完遂するまでの経費は惜しまないという姿勢で取り組みましょう。
まとめ
・依頼人(顧客)の話をよく聞いて、情報収集し、嘘がありそうで自分の仕事が完遂できそうもない依頼は受けない。
・依頼を受けたら、依頼内容を確実に遂行し、そのためにかかる経費は惜しまない。確実に遂行するのだから、前金で全額いただき、もし遂行できない場合は、全額返金する。依頼に嘘があったら契約は解除する。