お金をいかに残さず使えるか

お金(FP)

貯金の意味

税理士。特に相続関係の仕事をしていて、思うのはお金ってなんだろうということです。傍から見てもまったく派手な様子もなく、質素な生活をされて亡くなった方の財産を見てその金額の大きさに驚くことが多いのです。

逆にいうと、地味で質素であるからこそ、多額の財産を残すことができたということもできます。でもそこまで残す必要があるのか?疑問に感じる方が強いのです。お金は価値という無形のものが有形に代わったもの(代価)だと思います。

そうすると、お金そのものに価値はありません。そこから得られる感情に価値があるはずです。服を買った時、美味しいものを食べた時、素晴らしい場所に快適に移動できた時、他人(家族を含む)にお金をあげて喜ばれた時など。

借金の意味

得られる(欲しい)感情はあるのに、今はお金がない場合はどうするか?我慢してもよいのですが、どうしても欲しければ先にそれをもらって、利息という時間のレンタル料を後で払って感情を得ることができます。これが借金の本質だと思います。

楽しみを先にもらうか(借金)、がんばって後にするか?頑張りすぎて、それを代えきれない(お金を使えきれない)人が、たくさんの相続財産(プラス)を残すし、楽しみをまずは先にもらって返しきれない人がマイナスの相続財産を残します。

 

保険の意味

楽しみは先にもらって後でその価値をレンタル料(利息)を払って返していくのもよいのですが、一寸先は闇。というのは大げさかもしれませんが、なんらかの事情でその計画が崩れることもあり得ます。その時に備えるのが保険になります。

保険は、どうした時に計画どおりいかなくなるかを想定(保険事故)し、そこにお金を賭ける(あえてこの漢字を使いました)。代表的なものは病気や事故で働けなくなった時。すばらしいことに、失業した時の公的保険(雇用保険)もあります。

自営業者は公的な保護は薄く、基本的に雇用保険を含む労働保険はありません。給与所得者であっても、公的保険ではすべてがカバーできるわけではありませんので、民間の保険の加入も必要となってきます。

以上のようなことを考えますと、自分としては、死んだときにお金を残さないように、使いたいと思います。常に自分が死んだときの保険金で返済できるような金額を借金して生活を謳歌し、保険に加入しておくのがよいのかなと思います。

日本は素晴らしいと思います。妻には遺族年金も入るだろうし、当然、子どもも独立していることが前提ですが、十分可能なことではないでしょうか?

でも、どうしても借金には抵抗があり、自分の生活を切りつめても金銭的余裕を持ちたいのですよね。そして、その保険金をもらえるような保険料を払えることも必要です。

 

タイトルとURLをコピーしました