価値観を学ぶ
この度、ひとり税理士塾でのご指導を受け、思いもよらず、kindleではありますが、本を出版することができました。
Amazon.co.jp: 40歳過ぎで公務員を辞めて複業税理士・FP・取締役になれた話 eBook : 税理士 村松克彦: Kindleストア
このような、ITの時代でなければ自分が本を出版できるということなど想像できませんでしたが、あらためて、本というものの本質を考えてみました。
まず、第一には他者の価値観を学ぶということです。人生、普通に生きていれば、いろいろ悩むことは当然だと思います「自分はこのままでよいのだろうか?」。
もちろん周囲の身近な人たちの影響も受けますが、範囲が狭いです。
その時にいろいろな人の本を読むと中からヒントがみつかることがあります。
私の場合ですと、高校時代は北方謙三さん。彼は小説家ですが、週刊誌の読者相談の回答に共感できました。
次に野坂昭如さん。この方も小説家ですが、朝まで生テレビという討論番組での発言に共感を得ました。著作は「火垂るの墓」が代表的です。発言内容や体験談が戦争体験に対してある意味アンマッチですが、読みました。
そして、弘兼憲史さん。島耕作シリーズで有名な漫画家です。もちろん島耕作シリーズを読みましたが、確か「取締役」あたりで突如マンネリ感を感じてやめました。ただこの方は漫画でなく、書籍で披露していた価値観に共感しました。
最後に現在に至るのは、橘玲さん。最初は日経新聞のコラム欄で知ったのですが、お金に関することがメインで、文章が本質を見事についていて、非常に理解しやすい。テレビなどのマスコミへは一切出演しません。
マスコミは大衆迎合で八方美人なので本質をついた発言をすると不都合が生じていずれ出演できなくなるし、プライバシーを売ることのデメリットに耐えられないということだと思います。
まさに「言ってはいけない」でひっそりと物事の本質を忖度なく深掘り理解し、上手く立ち回りたい私にピッタリです。
ノウハウを学ぶ
第二に、本によってノウハウを学ぶ。最近で一番顕著なのは投資関係でしょう。
「この方法で株式投資をして1年で1億円儲かりました!」という類の本です。私もこの手の本はさんざん読みましたし、引っかかり?ました。
橘玲さんも言っているように、たかだか数千円の本で千万、億単位儲かるのならみんな買うし、たとえそれが真実であってもみんながやるようになったらバランスが崩れてその理論は通用しなくなるということです。
出版社は売りたいがために、「誰でも」とか「簡単に」というキャッチコピーをつけますが、そんなことはあり得ません。ですので、最近はこのようなノウハウ本のタイトルは本当に信用していません。
ただ、客観的な情報に特化すれば、まだ本としての価値はあります。代表的なものは旅行情報、グルメ情報など。でもこれも主観が多く入ると危険なものにはなります。
空想、ファンタジーの世界を体験する
最後に、小説のように、フィクションで空想やファンタジーの世界を疑似体験する。これが一番無難な本の楽しみ方かなと思います。私は小学生の頃は、江戸川乱歩の怪人二十一面相と少年探偵団シリーズを楽しみました。
今回、私のkindle出版は、自分の価値観と情報を提供するという部類になります。どなたか一人でも参考になれば嬉しいと思っています。