インプット(講義を聞く)
私が講師を務めている3級ファイナンシャル・プランニング技能士試験対策講座ですが、全8回のうち、残すところあと1回となりました。講義時間は日曜日の14:00~15:30の90分間。時間の制約から私がほぼ喋りっぱなし。
新しいタームの講座計画では、回数を少なくして1回あたりの時間をさらに長くするように検討中。今でさえ一方的に聞くだけの受講生は大丈夫だろうかと危惧しています。
ただ、勉強に限らず、何か物事を腑に落ちるまで修得しようとしたら、話(講義)を聞くだけでは無理であることをあらためて思い返しました。
話を聞いていてもわからない時は当然ですが、「なるほど」と思っても実際にはわかったつもりになっていることがほとんどだと思います。「わかるとできるは違う」のです。
このわかったつもりで満足していることがいかに多いことか!なので、一方的に話してできるようになってもらおうなんてそれはおごりであると思い、与えられた条件でまずは話してみようかと思ってます。
トライ(問題を解く)
できるようになるためにはどうするか?まずは勉強であれば問題を解くことでしょう。一般的にはアウトプットといってもいいかもしれません。通常はここでつまづきます。
わかったつもりになっているので、できないと嫌になってしまい、やめてしまうのが凡人です。できない自分が許せず、自分を守ろうするということらしいのです。
リピート(繰り返す)
できないのが当たり前。自己嫌悪に打ち勝つことができるか?そしてできるまで繰り返すことができるか(間違ったところを復習し、再度トライする)。
繰り返せば必ずできるようになると約束されていればよいのですが、当然そんなことはありません。いくらやってもできるようにならず、努力が無駄になるのではないかという恐怖心。
無駄になってもよいと覚悟できればそれは強いということではないでしょうか?仏教の言葉で担雪埋井です。雪で井戸を埋めようとしても溶けてしまい、井戸が埋まることはなく無駄ではないか。
それでもそれは無意味ではないと思い、継続することができるか?そこが成功と失敗の分かれ目です。王貞治さんの言葉かと思いますが、「成功するまでやらなければそれは努力とは言わない。」ということです。
ですが、時間は有限です。決められた時間で結果を出さなければ退場させられることもあります。その恐怖とも戦わなければならないのです。