ブラック企業の定義

少額減価償却資産・一括償却資産

現在、ある同業者の価値観に共感してその方の塾に入って勉強させていただいているのですが、その共感するところの大きなものに「人を雇わず、雇う場合でも雇った人を不幸にしない」というものがあります。

なぜ大きく共感するかというと、私の過去のブラック企業での経験が大きいからだと思います。まず最初にブラック企業の定義として挙げられることは、人を大事にしない。極論すれば奴隷扱いをするということです。

どういうことかというと、まず従業員は使い捨てだと考えています。税法の減価償却資産に例えるとわかりやすいです。ブラック企業の従業員はほとんどが少額減価償却資産です。そして価額(その人の価値すなわち給料)は低いです。

定義は、
1 使用可能期間が1年未満のもの→この期間で多くの人が辞めていきます(使い捨てです)。
2 取得価額が10万円未満のもの→給料はすごく安いです(残業代を支払わないで長時間働かせるので当然、実質法定最低賃金に満たない)。

なんとか1年もったとしてら、次は一括償却資産の扱いとなります。
定義は、
1 3年間の各年分において、取得価額の合計額の3分の1の金額を必要経費にする→残った人も3年間のうちに多くの人が辞めていきます(3年の使い捨てです)。
2 取得価額が10万円以上20万円未満→給料は安いですが、1年目よりもましです。

これに耐え(洗脳され)、残った人が「人財」と呼ばれ、優秀な奴隷として、他の奴隷の管理を任されます。自分も奴隷であることに気づかせない、気づいてもやめないよう、多くの飴(給料や肩書)を与えることができるのがブラック企業の経営者の条件です。

自己否定

立派な奴隷に育つための、教育を施されます。そこで大事なことは自己否定を強いられるということです。自分が未熟だから残業代なんて払われるはずがない。休日に仕事するのもしょうがない。といった考え方を刷り込まれます。

オーバーワークで体調を崩して休んだら、周囲に迷惑をかけるからまず謝罪しなければならない。わからないことがあっても周りに聞くことは上司・同僚の時間を奪うことになるから慎まなければならない。

そんな自分に給料を払ってくれる経営者には、給料日には感謝の気持ちを示さなければならない。そして懇親会では当然、飲むお酒に選択の自由はなく、経営者と同じお酒を飲まなければならない。

社会貢献

ブラック企業の経営者はそれを隠すためか免罪符とするためか、はたまた洗脳の手段とするためか、やたら社会貢献を強いります。でも結局、根底には金銭欲、自己顕示欲のためなので、ふとした言動にそれが表れます(俺が面倒みてやったじゃないか、俺を儲けさせてくれよとか)。

お客様をまもる〇〇委員会といいながら、実際は手数料稼ぎのための営業会議だったり、お客さんとも言えないような人もお金を搾り取るために、どうせ自分は手を汚さないので奴隷を使って無理やりお客さんにする。

以上が私の定義するブラック企業ですが、こうなりたくないので一人で感謝、謙虚にやっていこうと思うのです。

タイトルとURLをコピーしました