インターネット有力証券会社が手数料無料化へ
インターネット有力証券会社が相次いで国内株式売買手数料無料化を発表しました。微々たる金額ですが、若干の国内株式を売買している私としては朗報です(いままでも1日の売買代金が100万円以下ならば手数料無料のコースもありましたが、金額の制限なく無料となるのは画期的なことです)。
今までならば、例えば、100万円の株式購入で手数料が500円だとすると、手数料は0.5%。売って0.5%。往復で1%の手数料がかかります。この率は現在では最安値水準なので、証券会社によっては、もっとかかると思います。
言わば、1%を超える利益を得ないとプラスにならないということです。比較として適当かどうかわかりませんが、現在定期預金の利息は年0.002%が一般的なのでこの1%とという数値は小さくない数字ではないでしょうか?
これから1%のハンディキャップがなくなるということは、目標値に1%の余裕がでるということですが、結果どうなるでしょうか?
いろいろな手数料
手数料と一口にいってもいろいろなものがあります。他に、手数料はどのようなものがあるでしょうか?過去に少しやったことがあるFX(外国為替証拠金取引)。ここ1年位は急激な円安もあり、やってる方は大きく悲喜こもごもでしょうね。
FXの場合、交換レートにすでに手数料が含まれています。今では片道1円というところは少ないと思いますが、仮に市場が1ドル145円の時に1ドル買うと、すると(145+1)÷145=1.006ですので手数料は約0.6%と考えられます。
またドルを売って円を買えば同じくらい手数料がかかりますので、往復で約1.2%ですね。
手数料ビジネスの本質
このように、FXの場合は手数料が売買価格に含まれておりますが、証券会社が株式売買手数料を全面的に無料にしてしまうとは、どうやって利益をだすのでしょうか?
少しだけ調べたところによると、証券会社は信用取引といって、お金がない人にお金を貸して株を売買させて利息をとったり、顧客からの預り金口座で利息を稼ぐようです。
なので、無料化にして顧客と預かり金を大量に集めることができたらビジネスとして成り立つようです。考えてみると、よくある方法です。保険の〇口といったような、店舗で保険やファイナンシャル・プランニングの相談を受けるという形態も、利益は、保険を顧客に紹介し、成約した場合の保険会社からの手数料です。
私は、ファイナンシャル・プランナーとして相談を受けておりますが、バックに手数料がないために、有料で行っております。バックのことを考えなくてよいのである意味気楽ですが、その分、その相談自体に価値をもたせなければならないというプレッシャーもあります。
税理士もある意味、手数料ビジネスです。手数料ビジネスは原価がなく、ほとんどが固定費(人件費)です。変動費率の乱高下の心配なく、件数が増えれば増えるほど儲かると思われますが、くれぐれも薄利多売にならないように注意したいものです。